県立西部図書館新着本から:『ケアするラジオ』『歯科治療の新常識』『日本思想史と現在』『自治体と住民運動』『音読-朗読入門』
松戸の「森のホール」の隣に、「県立西部図書館」があります。毎月100冊ほどの新着本が扱われています。入室した入口の所に、「新着コーナー」の本棚が待っています。「新着一覧表」のファイルと実物の一部も展示され、貸出をしています。すぐわきには、「返却本コーナー」もあって、利用状況もわかります。千葉県立の図書館は3館があり、中央館(千葉市)・東部館(旭市)そして松戸の西部館です。今、玄関前の樹々の内、もくれんがつぼみいっぱいです。何冊か新着本を紹介します。*2/12水~2/21金は3館とも休館になります。 ◆『ケアするラジオ』金山智子編・さいはて社・2024年刊:インターネットが急速に普及していく時、ラジオの役割を考えてみる。寄り添う・親密さ。エフエム放送・刑務所内の自主放送・ホスピス放送・地域のつなぎなどの具体例を報告。放送100年というなか、深夜ラジオプラスの見直しへ。 ◆『歯科治療の新常識』小西明彦著・安倍出版・2024年刊。インプラントやセラミックといった自家治療への危機感。治すのか、直すのかを考えさせる内容。まずは、歯周病の進行を食い止めること、歯肉・歯槽の破壊を招かないようにすること、と当たり前ながらの反省へ。 ◆『日本思想史と現在』渡辺 浩著・筑摩書房・2024年刊:東京大学名誉教授。法学部を歴任。江戸時代中期、日本列島には3100万人の人口があり、印刷・出版も盛んで識字率も高かった。現代の意識で過去を見てしまうが、過去を過去そのまま深く学ぶ。”新しい目”で将来が見直される、当時と現在と未来それが歴史を学ぶ意義!、エッセイ集。 ◆『こんな人たち―自治体と住民運動』佐々木健悦著・社会評論社・2022年刊:1947年生まれ、東京外語大のモンゴル語学科を卒業。千葉県の高校で英語教員、2008年退職。阿部・岸田政権時期、松戸市の隣の白井市での体験的・実話的な住民活動のレポート。詳細に、監査委員会の回答文も掲載あり。 ◆『音読・朗読入門―日本語をもっと味わうための基礎知識』杉藤美代子・森山拓郎共著・岩波書店・2007年刊:社会教育・生涯学習で希望者の多いのが{地域見学・ウオーキング会}と{朗読の会}。作品を朗読するとき、どう読むかで解釈が変わり、声の大きさ、速さ、高さ、間(マ)のとり方で味わいが深まる。{もももももすももももももももすももももものうち』→ももも、もも。すももも、もも。ももも、すももも、もものうち}。『ごん狐』をプロと小学生に読んでもらったら、ほとんど同じ時間だった―プロは発声時間と「間(ポーズ)」の時間が、ほぼ同じ、「間」の時間分が小学生はプロの3分の1だった!。プロは緩急をつけて、「間」を多く生かしているという。 (南 大塩) |