3月例会報告:『父と暮せば』の分担を決める、前口上・西の魔女ー・スタインベック・最後の一句を朗読

更新日:2025/03/16
掲載日:2025/03/20

3月例会では、5月の青空朗読会の作品『父と暮せば』の分担を決めました。4月例会:4/11(金)勤労会館、5月例会:5/9(金)戸定公園・松雲亭、6月例会:勤労会館。

3/14(金)、市民劇場会議室には18人が参加し、5月例会・5/9(金)の戸定公園での「青空朗読会」での分担を決めました。高野代表の元気溌剌な進行と、当番司会の大﨑さんのおだやかなとりまとめとなりました。井上ひさし作品『父と暮せば』はA4・70枚、4場、90分の戯曲。登場者はナレーター、父親(竹造)、娘(美津江)の3人。この割り振りをどう決めていきますか?

ナレーター役は、希望者の3人で決まり!。父親役は、男性6人がそのまま竹造を担当。この6人を軸にして、娘役の順番は女性12人が抽選で決めました。結果、3人1組、6グループ化へ。全ページを12に平均化し、前半1回、後半1回の計2回の出番になるように調整。

さっそく、6グループが、自分たちのページを確認し、グループ内の割り振りを決めました。

 岩間会員からは、所属する「演劇集団プラチナネクスト」の15周年記念公演の案内もありました。4/11-14,中目黒キンケロ・シアターにて。今月のリサイクル本は5冊(12冊中)が引き取られました。

 残り30分には、4人が自主朗読を発表しました。

『父と暮せば―前口上』井上ひさし1994年初演:{…ヒロシマ、ナガサキの話をすると、いつまでも被害者意識にとらわれていてはいけない。あのころの日本人はアジアにたいしては加害者でもあったのだからと云う人たちがふえてきた。たしかに後半の意見は当たっている。アジア全域で日本人は加害者だった。しかし、前半の意見にたいしては、あくまでも否!と言いつづける。あの二個の原子爆弾は、日本人の上に落とされたばかりではなく、人間の存在全体に落とされたものだと考えるからである。}{被害者意識からではなく、世界五十四億の人間の一人として、あの地獄を知っていながら、「知らないふり」することは、なににもまして罪深いことだと考える} (髙)

『西の魔女が死んだ』梨木香歩、1994年刊、楡出版:中学生の少女まいは不登校になる。おばあちゃんの元で一か月間、魔女になるための修行することに。{…何が幸せかっていうことは、その人によって違いますから。まいも、何がまいを幸せにするのか、探していかなければなりませんね…}。(小)             

『ブレック・ファースト(朝めし)』スタインベック、1934年、大久保康雄訳、:「アメリカ文学の巨人」とも言われ、ノーベル文学賞作家、『怒りの葡萄』で知られる。短編も書いていて、この「朝めし」は5頁ほど。{…あたたかいパンのにおいが流れると、男たちは二人とも深く息を吸い込んだ。若者は、ひくい声で「こいつは…」…}(沼)

『最後の一句』森鷗外、1915年『新潮』:{元文三年十一月二十三日の事である。大阪で、船乗り業桂屋太郎兵衛というものを、木津川口で三日間さらしたうえ、斬罪に処すると、高札に書いて立てられた。市中至る所太郎兵衛のうわさばかかりしている中、それを最も痛切に感ぜなくてはならぬ家族は、南口堀江橋際の家で、もう丸二年ほど、ほとんど全く世間との…}冒頭。(成)

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