図書館再開、7月例会は7/10(金)勤労会館です。9月の市民向け朗読講座は中止です

更新日:2022/12/21
掲載日:2020/07/01

  市内の図書館も6/25~再開されました。都内の新コロナの感染者は増加しており、用心が必要なことには変わりありません。7月の例会は、7/10金・勤労会館です。9月からの教育委員会主催の市民向け講座はすべて中止と決まりました。市民向けに予定していました{初心者・中級者向けの朗読講座}も中止となりました。8月の夏休みを利用して、戸定邸庭園の茶席亭で会員朗読発表会を試みるか!ともプランの再検討です。
 7月例会は、テキスト『猫年の女房』(沢村貞子)を輪読します。小林さんからの、二葉亭四迷の言文一致作『浮雲』の評論も予定しています。
9月例会は9/11金・勤労会館です。読書や朗読にご興味のある方は、当日でも会場へ見学がてらご参加ください。お待ちしてます。

 『浮雲』 …主人公文三の恋心と『三四郎』とのダブル像
 …さて、浮雲の内容は、主人公内海文三の日常を下宿先の娘、お勢との恋を軸にえがかれている。実に、細かく精緻に写実小説といってもよいほどに書かれている。読者はこの時代の東京の中産階級の生活、世相がかなり理解できると同時に、近代文学としてのエッセンスとして、お勢、昇、との三角関係に興味を掻き立てられる。読者は内気で世渡りも下手な主人公を、話上手で処世術に秀でた昇よりも応援したくなるというか文三に自分を投影してしまう。二葉亭は文三の高潔さを昇の卑賤さと比して、称えたかったのだろう。しかし、現代の価値観からすれば、文三の振舞いは、じれったいし、はっきりしない面がある。同じ家に住んでいるのだから、手を握って告白するチャンスなどいくらでもありそうな気がする。…   小林レジメから引用

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