3月例会報告:『百歳の力』桃紅、光太郎の詩、『刺青』潤一郎など8人が発表

更新日:2022/12/21
掲載日:2021/03/20

 3月例会は3/18(金)午前に勤労会館で開かれました。新コロナの自粛延長のなか、出席者と欠席者とが半々でした。まずは、各自の自主発表をおこない、作品や近況にダベリングが入る余裕となりました。CD鑑賞は『恩讐の彼方に』(菊池寛作)でした。簡単な{朗読の上達の秘訣!}もありました。また、4/10(土)に「朗読会さざなみ」による初の発表会ライブのご案内もありました。9月の市民向けの朗読講習会についても話しあいましたが、市民講座全体の方向が未定であり、当会の関わり方をどこまでするか、"自分たちの発表会は?"など、様子見ということになりました。
 当日の各自の発表内容でした―
 ⦿『杯(はい)』森鷗外・作。鷗外48歳、1910年(明治43)の作品。7人のグループの娘たちと8番目の娘との会話風景。泉
の水を飲むコップをめぐる場面。朗読者はフランス語の一節が、マスクのせいで紛れて、笑いを誘いました。自然主義
文学への批判の作品だ、とか。(健)
 ⦿『百歳の力』篠田桃江・エッセイ。3月1日に、107歳で亡くなられた墨象画家の文章から。七人兄妹のなかで一番長生
きしてしまった!と いう著者―自分の生きていく前には、道はない、生きるってそういうこと、うしろに残るのは、作品だ
け!という。(瀬)  
 ⦿『刺青(しせい)』谷崎潤一郎・作。妖艶な谷崎文学の文章。読みこんだ朗読に、しばし、ひきこまれたひとときに。文中
の「こまた(小股)のきれあがった(切れ上がった)おんな」の"コマタってどの部分?"の質問に、ワイワイ!、結論は次
回に!!。(藤)
 ⦿宮沢賢治・童話―カラスと北斗七星。"今日、初めて、読みます!"と言いながらも、抑揚の使い分け、メリハリをつけ
た童話の世界へのいざないの朗読でした。アフガニスタンで海外支援活動をされ、殺害された中村哲医師が愛読して
いた作品だったそうです、と。(美)
 ⦿『わたしが一番きれいだったとき』茨木のり子・詩。-{戦争に負けた…ラジオからジャズがあふれた…異国の甘い音楽
をむさぼった}。"短い作品なら(カンタン!?)と思ったのですが、短い朗読の方がムツカシイ、ことがわかりました "と。 (滝)
 ⦿『締切メシ』浅田次郎・エッセイ。著者は、原稿の締切りの時は、おにぎりを食べる。英語で"デッドライン"というそうで
す。{海外の作家たちは私のこうした仕事を理解しない。ほとんどの作品が出版社との契約に基づく書き下ろしなの
で、そもそも締切がないのである。}(み)
 ⦿『2020年6月30日にまたここで会おう』瀧本哲史・著。【伝説の東大講義・あなたの人生と魂を揺さぶる。10万部突
破!】帯書き。"これまでの日本社会は、強い者が弱い者を屈服させるピラミッド型、トップダウンだったが崩壊し、いま
や、フラットな相互依存型の生き方  に変化してきています。"と。この日、非登校の中学生の卒業後の進路の話もあ
って、本書紹介は、一番の話題になりました。(中)
 ⦿『星とたんぽぽ』金子みすず・詩。{…みえぬものでもあるんだよ…}。田辺聖子の嵯峨野の老僧のエッセイも朗読。
(重)

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