月当番のSさんの司会のもと、5月例会は、5/14金に勤労会館で開かれました。午前の2時間、押さえた発声には、お隣の談笑に負けてしまいそうな声出しでした。自主発表は前月欠席者の声出しもあり、7人が文庫本からなどの紹介と朗読がありました。合い間に{、滑舌トレーニング}のハウツウ文の紹介―黙読・音読・朗読については、黙読では文章の全体像を把握していくこと、音読では大切と思われる部分を見極め、抑揚をつける、そして朗読では、伝えたい気持ちを感情にのせてくりかえしていく、という。CD鑑賞は『滝口入道』(高山樗牛)20分でした。
この日の朗読内容は―
⦿『深呼吸の必要』長田弘―散歩についてのエッセイ。散歩をとおして、"一番簡単なことが、一番むつかしい"。(杉)
⦿「誰かいる」新聞エッセイから―老いてきて、孫の手やメガネや爪切りを探すことが多くなった!という文。同感の拍手あり。(齋)
⦿『かたれやまんば』藤田浩子の語り―。神様が、それぞれの寿命を決めてやるから集まれ!。木は何百年、草花は1年、犬は15年、かげろうは一日と。30年のうち、馬は20年を返す・猿は10年でいい、鳥も10年でいいと、人間は欲張りだから…。(小)
⦿『ごめんなさいといえる』三浦綾子―昭和38年懸賞小説『氷点』の舞台裏のエッセイ。1千万部の売り上げとか。旭川には記念館。(治)
⦿『からくりからくさ』梨木香歩―同居する染色好きの4人の、女性たちの物語。百年の旧家の竈(かまど)をめぐる会話。(健)
⦿『さと』川端康成―{…今、雪の降りしきる山道をがむしゃらに歩いて、生家へ急ぐ嫂の姿を思うと「がんばれ」と声をかけてみたくもあった。それから四年後、絹子は実家に帰って、その嫂の台所をする音で目が覚めた。隣家の白壁に山が迫っていて、思い出が生きてくる。…}(成)
⦿『刺青(しせい)」谷崎潤一郎―3回に分けて毎月の朗読。今回3回目でした。(佐)
市民向けの各種講座は、コロナ感染で未定のままです。当会主催の秋の市民向けの朗読講座も未定。ともかく、自分たちでの自主発表会を昨年夏、戸定邸の茶室で開いたように、月例会の一人5分どまりを15分~20分の持ち時間で開こう!という話もでました。不用本のリサイクルコーナーでは、15冊のうち11冊が片付き、残りを中央図書館コーナーに移すことができました。6月例会は6/11金・勤労会館、7月は7/9(金)勤労会館、8/20(金)市民劇場です。