9月報告:初の{青空朗読会―輪読「藪の中」}開く。月例会は”教科書から消える小説!”に反論 №45.

更新日:2022/12/21
掲載日:2021/09/20

 9/10(金)の午前中、市内の「21世紀の森と広場」で、初の{青空朗読会}を開きました。9人が参加しました。芥川龍之介の『藪の中』を35に区切って、順次、輪読していきました(写真1)。ほぼ40分で全編を読み終わることで、一人4,5回の出番となり、登場人物の男性役人、男性盗人、女性妻、男性夫などの10数行づつを、各自が工夫して読みすすめました。幸い、好天の秋日和。公園を横切る高架下、暑いひざしをよけたテーブルとイスのあるところで、声出しができました。"いったい、若い夫を殺したのは誰なのか?"というやりとりや、"芥川の文学的な思索の変遷"、"登場人物ごとの朗読の仕方"、"屋外での朗読会の経験"など、話が広がりました。子どもらの水遊びや園内運搬車の通る音にもめげず、"発声競争"でした。久しぶりの参加者やあとからの参加者もあって、初めてのイベントとしては、まずは好評でした。満足、快適、さわやかな2時間となり、かつての農村風景の懐かしい話もでたりして解散しました。
 *10/8(金)市民劇場です、11/12(金)勤労会館、12/10(金)勤労会館です。初めての方も直接、見に来てください!

 青空朗読会の1週間後、9/17(金)午前中、勤労会館で定例会が開かれました(写真3)。8月分と9月分のリサイクル本は20冊を超えて、"読んだことがある!"、"この作者、知ってる!"とひととき。当番のOさんの進行で、アイウエオアオの発声練習のあと、CD『羅生門』を試聴。端正な、メリハリのある声調でした。当日の自主朗読の発表者は、いつもより少なく5人で、あとの方は、聴講となりました。Kさんからは{新しい高校国語の学習要領では、『小説』は"趣味の分野だ"として、教科書に載らないことになるそうです!}との発言。ひとしきり、ワイワイと自分たちの小・中・高校の学生時代の国語の時間や、その後の人生での小説の影響について発言が続きました。休憩後には、CDで「アカシアの雨がやむとき」が流され、昭和35年・1965年の時代背景と作品誕生の朗読がありました。{青空朗読会は来年も開こう、「矢切の渡し」で『野菊の墓』を読もう!}となりました。リサイクル本の交換後、残り20冊余りは中央図書館の同コーナーへ移しました。

以下、当日の主な発表朗読の内容です。
◎{二人の官房長官}:1年前の新聞のコラムから。会津藩士の家に生まれた政治家・故人の伊藤正義の像が山形県鶴岡市駅前に建っている。大平首相と竹下首相のときの官房長官であり、後継の首相にも熱望された人物。しかし、"本の表紙をいくら変えても、内容(金権体質)が変わらなくちゃ、日本の立て直しにはならない!"と、首相には就任しなかった人物。1年前、いまの菅首相は官房長官から首相に就任したこととの比較話。(小金原kさん)
◎『世界の民話―死神』:父母も兄妹も死んで、独り身の美しい女のところへ、身なりの立派な旅人が、一夜の宿を求めてきた。"千年に一度しか寝たことはない"という。居心地がよく、"あと一週間、居よう!"となり、女性は{夢で死人の王様をみた}話をすると…。(千駄堀kさん)
◎{老いの福袋}:評論家・88歳、樋口恵子さんのエッセイから。断捨離について。40年間の自宅の建て替えで、旧宅の処分へ。なんといっても書籍類、資料集は膨大。結局、断捨離はできずにヤメにして、"片付けはヤメヨウ!、代わりに死後の処分費用を残す!!"へと。高齢者には、"手放すこと、整理することなどは、気力がでない!できない!"。同感です、と。(千駄Sさん)
◎『日本語が亡びるとき―英語の世紀で』水村美苗:高校の新しい国語科目から、小説(夏目漱石とか森鷗外、芥川など、なじみの!)が除外されるという。世の中が"役に立つか、役にたたないか"の発想が主流になってしまい、"教科書に小説は必要か?否か?"まで。朗読者も、"その国の国語・言葉を大切にしない国は、うすっぺらな国になるだけだ!"ということで、引用文の国語の大切さを強調。(Kさん)。写真2.
◎『宮本武蔵―忠興発狂始末の章』吉川英治:佐々木小次郎に道場破りされた師匠・小野一刀斎は、"弟子の怠りは、師の怠りである!"と自堕落な弟子たちへ、いましめを宣言し、道場主を辞めてしまう。城下では、狂った!とのウワサになる。時間いっぱい、たっぷりの時代小説の朗読となりました。(六Sさん)

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