9月報告:初の{青空朗読会―輪読「藪の中」}開く。月例会は”教科書から消える小説!”に反論 №45.
9/10(金)の午前中、市内の「21世紀の森と広場」で、初の{青空朗読会}を開きました。9人が参加しました。芥川龍之介の『藪の中』を35に区切って、順次、輪読していきました(写真1)。ほぼ40分で全編を読み終わることで、一人4,5回の出番となり、登場人物の男性役人、男性盗人、女性妻、男性夫などの10数行づつを、各自が工夫して読みすすめました。幸い、好天の秋日和。公園を横切る高架下、暑いひざしをよけたテーブルとイスのあるところで、声出しができました。"いったい、若い夫を殺したのは誰なのか?"というやりとりや、"芥川の文学的な思索の変遷"、"登場人物ごとの朗読の仕方"、"屋外での朗読会の経験"など、話が広がりました。子どもらの水遊びや園内運搬車の通る音にもめげず、"発声競争"でした。久しぶりの参加者やあとからの参加者もあって、初めてのイベントとしては、まずは好評でした。満足、快適、さわやかな2時間となり、かつての農村風景の懐かしい話もでたりして解散しました。 青空朗読会の1週間後、9/17(金)午前中、勤労会館で定例会が開かれました(写真3)。8月分と9月分のリサイクル本は20冊を超えて、"読んだことがある!"、"この作者、知ってる!"とひととき。当番のOさんの進行で、アイウエオアオの発声練習のあと、CD『羅生門』を試聴。端正な、メリハリのある声調でした。当日の自主朗読の発表者は、いつもより少なく5人で、あとの方は、聴講となりました。Kさんからは{新しい高校国語の学習要領では、『小説』は"趣味の分野だ"として、教科書に載らないことになるそうです!}との発言。ひとしきり、ワイワイと自分たちの小・中・高校の学生時代の国語の時間や、その後の人生での小説の影響について発言が続きました。休憩後には、CDで「アカシアの雨がやむとき」が流され、昭和35年・1965年の時代背景と作品誕生の朗読がありました。{青空朗読会は来年も開こう、「矢切の渡し」で『野菊の墓』を読もう!}となりました。リサイクル本の交換後、残り20冊余りは中央図書館の同コーナーへ移しました。 以下、当日の主な発表朗読の内容です。 |