5月例会報:『城崎にて』志賀直哉作品CD鑑賞、100年前の”私小説”とは?次回6/10(金)市民劇場

更新日:2022/12/21
掲載日:2022/05/20

  5月例会は、市民会館で5/13(金)午前に開かれました。{市民向けの朗読講座}は、9月に開催することで内容が再検討されました。今年度から、松戸市主催による各種の自主企画講座がなくなったことで、各自主講座グループは社会教育公認団体に移行する手続きとか、市民向け講座の内容、回数、会場、講師、費用への見直しがせまられてます。約30団体の自主講座が、ノウハウを見直さざるを得ません。
  当会では、当初の古民家での自主発表会と従来の市民向け朗読講座とを、9月に抱き合わせにしたイベントにすることになりました。また、「矢切の渡し」周辺での『野菊の墓』・伊藤左千夫作品の"全編朗読の青空イベント"は、10月に開くことにしました。参加会員の分担を決め、練習することにもなりました。
次回、6月例会は、6/10(金)市民劇場、7月は7/8(金)勤労会館です。
  5月例会では、CD『城崎(きのさき)にて』志賀直哉作品を聴講しました。作品の背景、時代、作者の紹介などを語り合いました。"宿題"になったことが多く出ました!。次回6月例会のCD朗読は、夏目漱石の『坊ちゃん』です。漱石(そうせき)の文学作品の意義や彼の文化人としての見識を学んでいきたいことですし、各自の自主発表もおこないます。

CD作品復習:『城崎(きのさき)にて』志賀直哉(しが・なおや)―1917年(大正6年)、白樺派の同人誌『白樺』に発表される。私小説・心境小説と呼ばれるエッセイ風の小編。主人公は、療養で但馬の城崎温泉で過ごす。医者からは、{背中の傷が致命傷になりかねない}と生死のことを告げられる。温泉地の小川で見かけたイモリへ、何気なく石を投げる。イモリに当たって死んでしまう。…

 もともと、夏目漱石から掌編を高く評価され、原稿依頼を受けていた志賀直哉。唯一の長編小説となる『暗夜行路』が3年間、まとめきれず、掲載を断りに出向いている。文壇史に輝く二人の出会いにも、ふたりの作品の鑑賞を楽しみたいことです。

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