5月の青空朗読会へ:二組に分かれ朗読練習、昼食会、新設図書館見学へ 4/14

更新日:2023/04/24
掲載日:2023/04/20

4/15金、4月例会は市民会館で開かれました。CD朗読は、『走れメロス』(声・草刈正雄)でした。落ち着いた、叫び声のない王様も主人公の声でした。『山月記(さんげつき)』とあわせて、作品鑑賞の意見を出し合いました。なかなか作品への感想を述べ合う、というのは声が出にくいことです。とくに資料もないので、作品のみでの感想の出し合いでした。

 後半、二組に分かれて、輪読練習―5月の{21世紀公園・青空朗読会}用を行いました。4月例会は、早めに終わり、全員で松戸駅前のイタリアンで「昼食会」を開きました。”マイナンバーカードの手続き”のことや”リサイクル本のうち、{男とおんなの心理のちがい}を読んだ!”などの話にも。この後、有志は、新設の南流山図書館(児童館併設)の見学を行いました。5月例会は5/12金・市民会館です。

次回、5/19金・21世紀公園10時~青空朗読会です。見学・新人歓迎です。

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『走れメロス』(作・太宰治)への感想―

●作者・太宰治といえば、人との約束は破り、妻を裏切ったりの人物だった。この作品の正義感とは、ちがう気がします。/●”もうダメだ”、”自暴自棄になる”、ということは人にはあることだ。プラスマイナスの最後の所で、プラスで終わらすところに共感させられる。(s)/●中毒者、女と心中した男という作者が、正気なときに書いたのかしら。(E)/●井伏鱒二が文才を認めていた太宰。仲人もしている。(k)/●こんなに長い作品とは思わなかった。人間的ですねー。(o)/●娘が小学生の頃、アニメ映画で連れて行ったことがあります。(k)/はたして、友情とか、信頼を持ち上げた内容なのかしら?、どこか、そらぞらしいメロスへの記述が気になる,最後の場面の、素っ裸のメロスで終わるなどは、読者とともに寓話を笑い合おう!という感じ。(m)/

『山月記(さんげつき)』(作・中島敦)への感想―

●古代中国を理想郷、題材にした小説というのは、よくある。芥川の例など。中島あつしの父は漢学者だった。漱石の時代ころまでは、漢文で詩を書いたりしてた。唐代の中国の作品に似た『人虎伝』というのがあるそうです。パクリですが、ちょっと、内容はちがう。ここでは、誰にもあり、経験する、臆病な自尊心と尊大な自尊心とのことなのだろう。(k)/●なんで"虎"になったのだろうか?,臆病さを虎に置き換えている。虎にも人間の心がある、ということなのかしら。(o)ー各自、”トラ”について発言が出る。輪廻転生や伝説などや、”江戸時代のひとは、実物の虎は見たことはない!”、”中国では体制に従わない者は追い出す考え方があるそうです!”とか、故事話もアレコレでてきたところで、時間切れ。

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