4月例会は4/12(金)市民会館、全員の自主発表です!!

更新日:2024/04/12
掲載日:2024/04/01

 4月例会は、4/12(金)10時~2時間 市民会館会議室。参加者による自主朗読の発表になります。

 また、案としてー

8/2(金)午前中、《朗読チャレンジ会(仮称)》を、小・中学生(+大人も含みます。同行保護者や希望者)を対象に、”文学作品に興味を持っていただく朗読会)を開く、今回は『よだかの星』(宮沢賢治、カット写真/講談社)。会場は「こども読書推進センター」}ーについて検討します。

 CD朗読の試聴は、5月『或る女』(有島武郎)、7月『斜陽』(太宰治)、9月『夜明け前』(島崎藤村)を予定してます。      
5月例会:5/10金・市民会館、6月例会:6/14金・勤労会館、7月例会:7/12金・勤労会館。                     

      ▽  {つれづれ・ひとこと}  ▽             

 …私が当『まつど 朗読と読書の会(MRD)』に入会して六年目になりますが、いままで、偉大な文学者として眼中になかった宮沢賢治に出会えたことが、”よかった”と感じています。夏目漱石とか芥川龍之介は、日本近代文学の伝統なり人脈のなかで、ひときわ際立つ高峰です。が、宮沢賢治は、そのような伝統とは切り離されたところに立つ{完全な独立峰}なのです。そして、富士山のような最も巨大な高い峰なのです。                     

 二十歳前後の若き日の吉本隆明は、彼がまだあまり注目されなかった終戦直後に宮沢賢治を次のように評しています。ーー「壮大な宇宙感覚と、高貴な生活と、肯定精神を提げて、東北の青暗い風物の中で清浄な輪廻の舞を舞った1個の魂は北上残丘の彼方に遠く消えていった。この偉大な風格は、再び、日本の国土に生まれかわれない。後代は日本が生んだ最後の聖者として宮沢賢治を遇するだろう。」ー若き吉本隆明の評は秀逸であるが、戦後の日本が宮沢賢治を正当に遇しているかどうかは私にはなんとも言えない。…(小林会員) 

 今月のリサイクル本の提供です(例会日交換・提供自由。引取りの無い本は、松戸市中央図書館の同コーナーへ移管します)

●『鯨の哭(な)く海』内田康夫・祥伝社・平成13年刊:{心中現場に遺された「黒枠の招待状」、銛を突き刺された人形、そして、岬の町の女幽霊…}帯から。

●『愛されなくなった時 どう生きるか―甘えと劣等感の心理学』加藤諦三・pHp・1985年:愛さない人は愛されない・愛が憎しみに変わる時・愛されなかった人は大人になれない・この愛があなたを大きくする・誰のための愛なのか・自分を愛しぬく…目次から

●『蹴りたい背中』綿矢りさ・河出書房新社・2003年刊:{愛しいよりも、いじめたいよりも、もっと乱暴な、この気持ち―高校に入っばかりの「にな川」と「ハツ」はクラスの余り者同士…}帯から。

●『孫ー育てる言葉/ダメにする言葉愛し方にはコツがある金森浦子・情報センター出版局・2000年刊・{「いいよ、おばちゃんは何でも買ってあげるよ、あら、またお母さんに叱られたの?かわいそうに」…いくつか思い当たるセリフはありませんか?}帯から。

●『八月の路上に捨てる』伊藤たかみ・文藝春秋・2006年刊:第135回芥川賞受賞作。{人間の妙味の豊かさには尋常ならぬものがある。ー河野多恵子氏}帯から。

●『悼む人』天童荒太文藝春秋・2008年刊:直木賞受賞作。{聖者なのか、偽善者か?悼(いた)む人はだれですか。}帯から。

●『華岡青洲の妻』有吉佐和子・新潮社・昭和42年刊:{…加恵は八歳のとき初めて於継を見た。話を聞かせてくれた乳母の民に早速ねだって隣村の平山へ出かけたのは夏で、めざす家の前庭には雑草が生い繁り、…}冒頭文。

●『兎の目』灰谷健次郎・理論社・1978年刊:{鉄三のことはハエの話からはじまる。鉄三の担任は小谷芙美先生といったが、結婚をしてまだ十日しかたっていなかった。大学を出てすぐのことでもあり、鉄三のその仕打ちは小谷先生のどぎもをぬいた。…}冒頭文。

●『ギリシャ神話』アポロドーロス/高津春繁・久美子訳・講談社・1988年刊:ギリシャの神々・英雄物語・諸国の物語。紀元、1,2世紀ごろ、ローマ帝国初期にホメロスによってまとめられたという。西欧文化、とりわけ文芸と美術を理解するには、聖書と並ぶ存在です。       etc. 

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