学習部会報告:{日暮玄蕃と水戸藩―松史会}・{1500年頃の中世東国は?}12月例会
12月の学習部会は、コロナ収束?によって、例会も定例の姿にもどってきました。「はたくさの会」は月二回を実習室で実施し、館主催のイベントへも協力しています。古文書講読の二つの部会「古文書部会」・「水無月の会」は地域センターなどで順調に例会を開いてます。「考古の会」も午前中の日本書紀を読むことは終了し、第3水曜午後からの縄文時代の講読をすすめています。いま元気なのは、新会員を中心とした「松戸を知る会」で、市内の見学を行いながら『松戸の歴史』(松下邦夫著)の{50/122-陣屋口橋と松戸神社}まで5項目づつを読み合ってます。以下は、「松史会(松戸歴史の会)」と「中世の東国講読会」の近況です。 ◆「松史会(松戸歴史の会)」は、12/6(水)の午後、実習室で11人が集まりました。5人が年末のため欠席届!。『松戸市史中巻―近世編後期―日暮玄蕃と水戸家本陣』10ページ分をI氏が講読。{江戸時代に小金町にあった水戸家専用の本陣は、俗に水戸御殿と呼ばれ、今日でも土地の人の語り草になっている。この御殿を江戸初期から幕末まで管理・経営したのが、代々、玄蕃(げんば)を襲名した日暮(ひぐらし)氏であった。その初代は中世のこの地方の豪族・小金城主高城氏の家臣であったといわれている。…}。玄蕃の系図、松戸宿の住民199人の名前、往時の駄賃、宿駅の役割などを学ぶ。合間に、12/10(日)広徳寺見学・参禅会の案内(松戸史談会の会員から)、郷土史関係の案内もありました。次回、1/11(木)、2月は休会。 ◆「中世の東国講読会」は12/8(金)午後、開催。11人。『動乱の東国史⑥―古河公方と伊勢宗瑞』―15~16世紀初めの東国村落。中世の東国の村落の景観の変化の章。群馬県新田荘、東京都新宿六丁目、日野市の姥(うば)久保遺跡の例から、屋敷の構成や村落の全体を読む。購読者のKさんが熱心に注釈や意見を述べていきました。{下総台地上に大規模な集落が現れるのは、15世紀半ばである。それまでの集落は、ひとつには千葉市若葉区堀之内遺跡のように道路沿いに屋敷が間隔をおいて分布する街路型集落であり、…15世紀中頃からは屋敷が塊状の集村型の村が現れる…}(p200)。次回、1/12(金)は{板碑の歴史}に入ります。あまり北条早雲(=伊勢盛時=伊勢宗瑞)の話は出ぬまま、7月までには読了し、秋からは『動乱の東国史⑦―東国の戦国争乱と織豊権力』へ入る予定です。 |